熊の手は食べれる。

昔々、中国の国で、なんと2000年以上前から熊の手が食べられる風習があったんですって!宮廷料理の王様、「満漢全席」ってメニューにも入っていたんですよ。でも、ちょっと大変な料理で、普段のごちそうじゃなくて、なかなかみんなのお皿には現れなかったんだとか。

お値段もちょっとバンザイ!一つ数万円もするんだって。それくらいの価値のあるご馳走だったみたい。でも、面白いことに、日本ではそんなにポピュラーじゃなくって、マタギ(猟師さんたち)もほとんど放っておいちゃうくらいで、その味わいについてはほとんど知られていなかったんだとか。

そんなある日、熊肉を売っているお店に電話がかかってきて、なんだか変なことが始まりました。「クマノテナイデスカ!?」って、不思議な日本語で尋ねられたんです。私も気がついたら、なんとなくそのリズムにのせて「イマハナイデスガナニニツカウノデスカ?」と返事してしまいました。そしたら相手の声が聞こえてきて、「リョウリニツカイマス!」って、まさかの返事が!

もう、笑っちゃうほど不思議なやりとりが続いて、「クマノテタベレルンデスカ?」って、また私が質問しちゃったんです。すると、相手の声が聞こえてきたんです。「チュウゴクデハ、トテモコウカナリョウリデス!」って、中国人だったんですって!思わず私、「ソウナンデスネ イマナイケドコンドタノンデオクデス」って、ちょっとおしゃべりしちゃいました(笑)。

なんでも、熊の手を販売しているあいしてあきたのお店は、なんと20年もの歴史があるそうなんです。お買い上げいただくのは、ほとんどが中華料理店さんたち。って、売れるってことが分かるまで、なんだか自分の中の「常識」は他の人にとっては「非常識」だったってことを、おもしろおかしく学んじゃったんです♪

まさに、食の世界にはいろんな冒険があるんですね!